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2024年度│1級機械保全技能検定│解答速報│解説をお伝えします。
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解答速報
⚠️ここでお示しする解答は、すきうまブログ独自の見解で作成したもので、各資格検定の主催者とは一切関係ありません。解答速報に関する各資格の主催者へのお問い合わせはご遠慮ください。
解説から先に進めています。
子育ての合間に更新しているため、途中で更新が数時間途絶えることがあります。
また、リクエストのあった問題から進めています。
解説
問1
一般的に、流れ型切りくずが発生する加工面より、むしれ型切りくずが発生する加工面は粗くなる。
○:問題文の通りである。
問2
FAにおけるオートローダとは、工作機械などに、工作物を自動的に取付け、取外しをする装置である。
○:問題文の通りである。
問3
下図に示す回路において、抵抗①に流れる電流は、1Aである。
○:問題文の通りである。
1. 並列回路の全体抵抗を求める
並列回路の合成抵抗 R並列 は以下の式で求めます。
1/R並列=1/R1+1/R2+1/R3
ここで、抵抗値 R1=2 Ω, R2=5 Ω, R3=10 Ω です。
1/R並列=1/2+1/5+1/10
各分数を通分して計算します。
1/R並列=5/10+2/10+1/10=8/10
逆数を取ることで、合成抵抗 R並列 を求めます。
R並列=10/8=1.25 Ω
2. 並列回路に流れる電流を求める
全体の電流 I全体=4 A です。並列回路全体に流れる電圧 Vをオームの法則 V=I⋅Rを使って計算します。
V=I全体⋅R並列
V=4 A⋅1.25 Ω=5 V
並列回路全体にかかる電圧 Vは 5 Vです。
3. 各抵抗に流れる電流を求める
並列回路では各抵抗には同じ電圧がかかるため、それぞれの電流 I をオームの法則 I=V/Rを使って求めます。
I2=V/R2=5 V/5 Ω=1 A
問4
三相誘導電動機の二次抵抗が増加した場合、最大トルクは減少する。
×:変化しない(最大トルクが発生するスリップ(速度特性)は変化する)
問5
下図に示す回路は、自己保持回路を形成している。
問6
正味稼働率が60%、時間稼働率が80%、速度稼働率が65%のとき、性能稼働率は39%である。
◯:問題文の通りである。
性能稼働率 = 正味稼働率 × 速度稼働率
正味稼働率が60%(0.6)、速度稼働率が65%(0.65)の場合、
したがって、性能稼働率は39%
問7
ある設備において、設備の稼働時間の合計が200時間、故障停止回数が4回、故障の修復にかかった時間の合計が80時間であった。このときのMTTRは10時間である。
×:20時間
MTTR=80時間/4回=20時間
問8
TPMは、生産システム効率化の極限追求(総合的効率化)をする企業の体質づくりを目標にしている。
◯:問題文の通りである。
問9
故障の解析の手法としてFMEAを適用する場合、下位から上位の故障モードへ解析をすすめていく。
◯:問題文の通りである。
問10
ある設備において、負荷時間100時間のうち、故障停止が3回で故障停止時間はそれぞれ1.0時間、2.0時間、4.0時間であった。このときの故障度数率は、3%である。
◯:問題文の通りである。
負荷時間が100時間、故障停止回数が3回です。したがって、3/100=0.03(3%)
問11
寿命特性曲線における摩耗故障期では、部品交換などの故障対策を行うことで、上昇する故障率を下げることができる。
◯:問題文の通りである。
問12
JISにおいて、機会損失費は、設備が劣化または故障しなかったならば得られていた利益である。
◯:問題文の通りである。
問13
ポンプに発生したキャビテーション対策の1つとして、吸込抑程を小さくすることが挙げられる。
◯:問題文の通りである。
問14
調型抜取検査では、合格となったロットはそのまま受け入れられるが、不合格となったロットは全数選別の処置をとる。
◯:問題文の通りである。
問15
ヒストグラムにおいて、下図に示す絶壁型は、ヒストグラムを描くときの区間分けがよくない場合などに発生する。
×:歯抜け型
問16
ある製品の重量を測定した結果、7g、9g、10g、11g、13gの5個のデータが得られた。これらの製品の標準偏差は2gである。
◯:問題文の通りである。
各データ点の偏差を二乗して合計すると20になり、これをデータ数5で割ると分散が4。
その平方根を取ると標準偏差は2gとなる。
問17
C管理図を用いる例として、それぞれの面積が異なるアルミ板を生産している工程の、表面上の傷の発生状況の管理が挙げられる。
×:u管理図
c管理図は検査対象の範囲(面積、長さ、量など)が一定である場合に使用される管理図である。
問18
SUS304は、SUS410に比べ、防錆性が高い。
◯:問題文の通りである。
問19
一般的に、SS400は、熱処理を行い硬度を向上させてから使用する。
×:SS400は低炭素鋼であり、炭素量が約0.15~0.2%と低いため、一般的な熱処理(焼入れや焼戻し)による硬度向上が困難なため、誤りである。
問20
一般的に、高い硬度を必要とする材料に施す熱処理は、高温焼戻しより、低温焼戻しの方が適している。
◯:問題文の通りである。
問21
労働災害に関する指標の中で、強度率は、下記の式で求められる。(延べ労働損失日数÷延べ実労働時間数)✕1,000
◯:問題文の通りである。
問22
KYT(危険予知訓練)の4ラウンド法において、4ラウンド目に行うのは、対策樹立である。
×:3ラウンド目
4ラウンド目は「目標設定」
問23
電気火災を消火する方法の1つとして、強化液消火器で霧状放射することが挙げられる。
◯:問題文の通りである。
問24
フェイルセーフ設計の例として、回転物への巻き込まれ防止のカバーが挙げられる。
×:「本質的安全設計」や「フールプルーフ」の一例であるため誤りである。
問25
労働安全衛生法において、常時500人以上の労働者を使用する事業場では、専任の衛生管理者が必要であると定められている。
×:1,000人のため誤りである。
問26
機械要素に関する記述のうち、適切でないものはどれか。
(ア) ボールねじは、静摩擦係数と動摩擦係数の差が小さく、スティックスリップを生じにくい。
(イ) ボールねじは、予圧を与えることにより、バックラッシを低減し、剛性を高めることができる。
(ウ) 呼び径が同じ場合、並目ねじは、細目ねじよりもピッチが小さい。
→大きい
(エ) メートル台形ねじは、三角ねじよりも摩擦力が小さい。
問27
機械要素に関する記述のうち、適切でないものはどれか。
(ア) タイミングベルトは、平ベルトと比べ、初期張力が小さくてすむ。
(イ) オルダム軸継手は、大きな動力伝達や高速回転に適していない。
(ウ) かみ合いクラッチは、軸方向に押し付ける力によって生じる摩擦力を利用して動力を伝達する。
→歯車の噛み合い
(エ) 電磁クラッチは、機械クラッチに比べ、連結時間が短い。
問28
クレーン用ワイヤロープに関する記述のうち、適切でないものはどれか。
(ア) ワイヤロープの1撚りの間において、フィラ線を除く素線の数が10%以上切断している場合は、使用してはならない。
(イ) 玉掛用のワイヤロープの安全係数は、5以上と定められている。
→6
(ウ) ワイヤロープの直径が公称径に対して7%を超えて減少している場合には、使用してはならない。
(エ) ワイヤロープの直径は、外接円の直径のうち2箇所以上を測定し、その平均値をとる。
問29
測定機器に関する記述のうち、適切でないものはどれか。
(ア) 面積式流量計は、流量計前後に直管部を設ける必要がない。
(イ) 容積式流量計は、測定する流体の粘度が低いほど測定精度が良くなる。
→悪く
(ウ) 電磁流量計は、測定する流体の圧力や粘度の影響を受けない。
(エ) 差圧式流量計は、水や油だけでなく、ガスや蒸気の流量も測定できる。
問30
振動および振動計に関する記述のうち、適切なものはどれか。
(ア) 動電型速度センサは、圧電型加速度センサに比べ、高い周波数まで測定可能である。
→電動型速度センサは高い周波数の測定は困難である
(イ) 手持ちの触式のセンサは、マグネット式と比較して、高域帯の周波数特性に有効である。
→劣る
(ウ) 1,200min-1で回転している軸の回転周波数は1,200Hzである。
→20Hz
(エ) 1,500min-1で回転する送風機のアンバランスを振動測定で検知するには、速度測定モードが有効である。
→正しい
問31
破面解析に関する記述のうち、適切でないものはどれか。
(ア) 疲労破壊は、作用する繰返し応力が弾性限度以下では発生しない。
→も発生する
(イ) フラクトグラフィとは、破断面の破壊の状態を観察・解析することをいう。
→正しい
(ウ) ディンプル模様の破面は、延性破壊が推定される。
→正しい
(エ) シェブロンパターンは、山形の模様があり脆性破壊が推定される。
→正しい
問32
機械に生じる現象と、その影響で発生した振動の測定パラメータの組合せとして、適切でないものはどれか。
(ア)現象名:ミスアライメント 測定パラメータ:加速度
(イ)現象名:キャビテーション 測定パラメータ:加速度
(ウ) 現象名:アンバランス 測定パラメータ:変位
→加速度
(工) 現象名:軸の曲がり 測定パラメータ:変位
問33
潤滑油の試験項目に関する記述のうち、適切でないものはどれか。
(ア) 酸価とは、試料1g中に含まれる酸性成分を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数のことである。
(イ) 流動点とは、試料を45°Cに加熱した後、かき混ぜないで規定の方法で冷却したとき、試料が流動する最低温度のことである。
(ウ) 引火点とは、規定条件下で引火源を試料蒸気に近づけたとき、試料蒸気が閃光を発して瞬間的に燃焼し、かつその炎が液面上を伝播する資料の最低温度を101.3kPaの値に気圧補正した温度のことである。
(エ) 動粘度とは、同一圧力において、その液体が0°Cのときの粘度と、20°Cのときの粘度の比のことである。
→40°C、100°C
問34
潤滑に関する記述のうち、適切でないものはどれか。
(ア) グラファイト系グリースは、耐焼付性に優れている。
(イ) リチウムグリースは、耐水性、耐熱性に優れている。
(ウ) シリコングリースは、耐熱性は良いが、耐圧性が悪い。
(エ) ナトリウムグリースは、耐水性はよいが、極圧性、潤滑性が悪い。
→耐水性は悪い
問35
潤滑油の汚染度分析法に関する記述のうち、適切なものはどれか。
(ア) 定量フェログラフィ法は、潤滑油100mlを濾過し、乾燥後コンタミナントを顕微鏡で観察するものである。
→ミリポア分析、重量法
(イ) 分析フェログラフィ法は、潤滑油中の微細固形物を分光分析することにより、元素ごとに含有量を計測するものである。
→分光分析法、元素分析法
(ウ) SOAP法は、潤滑油中の摩耗粉を分光分析し、金属元素成分とその濃度を測定して損傷箇所を推定する方法である。
→正しい
(エ) フェログラフィ法は、10um以上の摩耗粒子は、分析できない。
→分析可能である(5μm以上の粒子が分析対象である)
問36
機械工作法に関する記述のうち、適切でないものはどれか。
(ア) レーザ加工は、ワイヤ放電加工に比べ、加工速度が速い。
(イ) 化学研磨は、金属を化学薬品中に浸し、通電することで金属の表面を磨くものである。
→通電は必要ない
(ウ) フライス加工における下向き削りは、上向き削りに比べ、刃先が摩耗しにくい。
(工) 乾式ラッピングは、湿式ラッピングに比べ、表面が光沢のある鏡面に仕上がる。
問37
機械工作法に関する記述のうち、適切なものはどれか。
(ア) 熱間鍛造では、鍛造されることで結晶が変形し硬化するが、すぐに再結晶化して軟化する。
→誤りである
(イ) ねじは、線材を転造したのちに、圧造してつくられる。
→
(ウ) ロストワックス鋳造法は、鋳物砂を薄いプラスチックフィルムで覆い、砂中を真空吸引し、鋳物の形状を保持する方法である。
→プロセス鋳造
(エ) 変形を加えた金属を加熱した時に、再結晶が起こる温度を鍛造温度という。
問38
問39
問40
問41
問42
問43
問44
問45
問46
問47
問48
問49
問50
問51
問52
問53
問54
問55
問56
問57
問58
問59
問60
次回予告
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2024年度1級機械保全技能検定│解答速報│解説をお伝えしました。
こちらは、試験内容を網羅的にお伝えしているのではなく、ブログ作成者が試験に出やすいと感じたポイントに絞ってお伝えしています。
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