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【スマホで勉強】管理栄養士試験の過去問出題│第38回│2024年│午前の部前半をお伝えします。
スキマ時間にスマホで勉強したい方にピッタリの、問題文、解答、解説が確認しやすい記事になっています。
また、当ブログには、科目ごとに要点をまとめている記事もあるので、ぜひそちらも参照ください。
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午前の部
問1
WHO 憲章では、健康を、「身体的、精神的および社会的に完全に良好な状態で あり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」としている。
この文で「良 好」を表す英単語として、最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ excellent
⑵ fine
⑶ good
⑷ satisfactory
⑸ well-being
答え・解説(5) well-being
問2
放射線による人体への健康影響に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ シーベルト(Sv)は、放射線の照射により人体が吸収するエネルギー量を示 す単位である。
⑵ ベクレル(Bq)は、人体に対する放射線の健康影響の大きさを示す単位であ る。
⑶ 白血病は、確定的影響の 1 つである。
⑷ 遺伝性の障害は、被ばく後短時間で発生する早発障害である。
⑸ 白内障は、被ばく後に長い時間を経過してから発生する晩発障害である。
答え・解説⑴ シーベルト(Sv)は、放射線の照射により人体が吸収するエネルギー量を示す単位である。 →放射線が人体に与える影響の度合い ⑵ ベクレル(Bq)は、人体に対する放射線の健康影響の大きさを示す単位である。 →放射能の強さを表す ⑶ 白血病は、確定的影響の 1 つである。 →確率的影響 ⑷ 遺伝性の障害は、被ばく後短時間で発生する早発障害である。 →被爆者の子孫に現れる可能性がある影響であり、短時間で発生するものではない ⑸ 白内障は、被ばく後に長い時間を経過してから発生する晩発障害である。 →→正しい
問3
A 地域と B 地域における年齢 3 区分別人口構成割合(表)に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 年少人口の年齢は、 0 ~18 歳である。
⑵ A 地域の年少人口指数は、B 地域より低い。
⑶ A 地域の従属人口指数は、B 地域より低い。
⑷ A 地域の老年人口割合は、年齢調整により B 地域と等しくなる。
⑸ A 地域の老年化指数は、40.0 である。
表 A 地域と B 地域における年齢 3 区分別人口構成割合(%)
地域 総数 年少人口 生産年齢人口 老年人口
A 100.0 12.5 62.5 25.0
B 100.0 10.0 60.0 30.0
答え・解説⑴ 年少人口の年齢は、0 ~18 歳である。 →0~14歳 ⑵ A 地域の年少人口指数は、B 地域より低い。 →高い A地域の年少人口指数:(12.5 ÷ 62.5) × 100 = 20.0 B地域の年少人口指数:(10.0 ÷ 60.0) × 100 = 16.7 ⑶ A 地域の従属人口指数は、B 地域より低い。 →正しい A地域の老年化指数:(25.0 ÷ 12.5) × 100 = 200.0 B地域の老年化指数:(30.0 ÷ 10.0) × 100 = 300.0 ⑷ A 地域の老年人口割合は、年齢調整により B 地域と等しくなる。 →年齢調整は人口構成の違いを調整するもので、老年人口割合を等しくするものではない ⑸ A 地域の老年化指数は、40.0である。 →老年化指数 = (老年人口 ÷ 年少人口) × 100 = (25.0 ÷ 12.5) × 100 = 200.0
問4
わが国の患者調査に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 毎年行われている。
⑵ 医療施設は、国勢調査の調査区から無作為抽出される。
⑶ 糖尿病の通院者率が調査される。
⑷ 総患者数は、調査日当日に受診していない患者を含む。
⑸ 直近 3 回の調査によると、傷病分類別の入院の受療率は「循環器系の疾患」が 「精神及び行動の障害」より高い。
答え・解説⑴毎年行われている。 →3年に1回 ⑵ 医療施設は、国勢調査の調査区から無作為抽出される。 →誤りである ⑶糖尿病の通院者率が調査される。 →特定の疾患の通院者のみの調査ではない ⑷ 総患者数は、調査日当日に受診していない患者を含む。 →正しい ⑸ 直近 3 回の調査によると、傷病分類別の入院の受療率は「循環器系の疾患」が 「精神及び行動の障害」より高い。→「精神及び行動の障害」が「循環器系の疾患」よりも入院患者数が多いことがわかる
問5
前向きコホート研究の集計結果を表に示した。要因 A の曝露による疾病 B の罹 患の相対危険と寄与危険割合の組合せとして最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
(相対危険) (寄与危険割合)
⑴ 0.50 500
⑵ 0.50 50
⑶ 0.50 0.33
⑷ 2.0 0.33
⑸ 2.0 0.50
表 前向きコホート研究における要因 A の曝露の有無別の観察人年と 疾病 B の罹患者数
曝露 観察人年 罹患者数(人)
有 10,000 100
無 10,000 50
答え・解説(5) 相対危険(RR)の計算: RR = (曝露群の罹患率) / (非曝露群の罹患率) = (100/10,000) / (50/10,000) = 0.01 / 0.005 = 2.0 寄与危険割合(PAR)の計算: PAR = (RR - 1) / RR = (2.0 - 1) / 2.0 = 0.5 = 50%
問6
研究デザインによるエビデンスレベルの比較に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ コホート研究は、ランダム化比較試験のメタアナリシスより高い
⑵ 横断研究は、ランダム化比較試験より高い。
⑶ ランダム化比較試験は、症例対照研究より高い。
⑷ 生態学的研究は、コホート研究より高い。
⑸ 症例報告は、症例対照研究より高い。
答え・解説(3) エビデンスレベルは以下の順で高くなる システマティック・レビュー/メタアナリシス > RCT > コホート研究 > 症例対照研究 > 症例集積研究/症例報告
問7
健康の「生物心理社会モデル」に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 生物医学モデルよりも古い考え方である。
⑵ 疾病の治療に、社会的要因を取り込むことができる。
⑶ 対人関係によるストレスは、このモデルに含まれない。
⑷ アルマ・アタ宣言の中で提唱された。
⑸ 疾病を単一要因により説明する。
答え・解説⑴ 生物医学モデルよりも古い考え方である。 →新しい ⑵ 疾病の治療に、社会的要因を取り込むことができる。 →正しい ⑶ 対人関係によるストレスは、このモデルに含まれない。 →含まれる ⑷アルマ・アタ宣言の中で提唱された。→プライマリヘルスケアに関する記述であるため誤りである ⑸ 疾病を単一要因により説明する。 →生物医学モデルに関する記述であるため誤りである
問8
健康日本 21(第二次)に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 第三次国民健康づくり対策である。
⑵ 都道府県健康増進計画は、地域保健法に基づいて策定される。
⑶ 「基本的な方向」の 1 つに、「平均寿命の延伸」がある。
⑷ 社会環境の整備に関する目標が盛り込まれている。
⑸ 最終評価では、「目標値に達した」と評価された項目は全体の半数を超えた。
答え・解説⑴第三次国民健康づくり対策である。 →第四次国民健康づくり対策 ⑵ 都道府県健康増進計画は、地域保健法に基づいて策定される。 →健康増進法 ⑶ 「基本的な方向」の 1 つに、「平均寿命の延伸」がある。 →健康寿命の延伸 ⑷ 社会環境の整備に関する目標が盛り込まれている。 →正しい ⑸ 最終評価では、「目標値に達した」と評価された項目は全体の半数を超えた。 →超えなかった
問9
わが国の歯科口腔保健に関する記述である。誤っているのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 歯周病の程度を示す指標として、地域歯周疾患指数(CPI)が用いられてい る。
⑵ 「一生自分の歯で食べること」を目標にした啓発運動として、「8020(ハチマル ニイマル)運動」がある。
⑶ う歯の予防対策として、フッ化物による歯質強化対策がある。
⑷ 最近 10 年間の学校保健統計調査によると、児童・生徒のむし歯(う歯)のあ る者の割合は増加している。
⑸ 歯周病のリスク因子に糖尿病がある。
答え・解説(4) 最近 10 年間の学校保健統計調査によると、児童・生徒のむし歯(う歯)のあ る者の割合は増加している。 →減少傾向にある
問10
がん対策基本法に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ がん検診を実施する根拠法である。
⑵ がん登録を実施する根拠法である
⑶ がんによる死亡率を把握する根拠法である。
⑷ がん患者の雇用継続を目指している。
⑸ 国は都道府県別にがん対策推進計画を策定する。
答え・解説⑴がん検診を実施する根拠法である。→誤りである ⑵がん登録を実施する根拠法である→誤りである ⑶がんによる死亡率を把握する根拠法である。→誤りである ⑷ がん患者の雇用継続を目指している。 →正しい ⑸国は都道府県別にがん対策推進計画を策定する。→誤りである
食品学
問11
わが国の糖尿病の疫学および予防施策に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 直近 5 年間で新規に透析が導入された原因の 1 位は、糖尿病腎症である。
⑵ 直近 5 回の国民健康・栄養調査結果によると、「糖尿病が強く疑われる者」に おいて、糖尿病の治療を受けている者の割合は 9 割を超えている。
⑶ 直近 5 回の国民健康・栄養調査結果によると、「糖尿病が強く疑われる者」の 割合は、70 歳以上よりも 50 歳台で多い。
⑷ 健康日本 21(第二次)の目標の「合併症の減少」の対象疾患として、糖尿病網 膜症が取り上げられている。
⑸ 健康日本 21(第二次)の目標に、「糖尿病の年齢調整死亡率の減少」がある。
答え・解説⑴ 直近 5 年間で新規に透析が導入された原因の 1 位は、糖尿病腎症である。 →正しい ⑵直近 5 回の国民健康・栄養調査結果によると、「糖尿病が強く疑われる者」において、糖尿病の治療を受けている者の割合は 9 割を超えている。 →誤りである ⑶ 直近 5 回の国民健康・栄養調査結果によると、「糖尿病が強く疑われる者」の割合は、70 歳以上よりも 50 歳台で多い。 →70代が最も高く、ついで60代、50代の順である ⑷ 健康日本 21(第二次)の目標の「合併症の減少」の対象疾患として、糖尿病網膜症が取り上げられている。 →糖尿病腎症 ⑸ 健康日本 21(第二次)の目標に、「糖尿病の年齢調整死亡率の減少」がある。 →糖尿病有病者の増加の抑制や合併症の減少
問12
都道府県知事は、飲食物の製造・販売に従事する者が特定の感染症に感染した場 合に、飲食物に直接接触する業務への就業制限を講ずることができる。これに該当 する感染症として、誤っているのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ コレラ
⑵ 腸管出血性大腸菌感染症
⑶ E 型肝炎
⑷ パラチフス
⑸ 細菌性赤痢
答え・解説⑴ コレラ →三類感染症 ⑵ 腸管出血性大腸菌感染症 →三類感染症 ⑶ E 型肝炎 →四類感染症(一、二、三類感染症が就業制限の対象) ⑷ パラチフス →三類感染症 ⑸ 細菌性赤痢 →三類感染症
問13
わが国の社会保障における 4 つの柱(社会保険、社会福祉、公的扶助、保健医 療・公衆衛生)に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 雇用保険は、保健医療・公衆衛生である。
⑵ 医療保険は、公的扶助である。
⑶ 年金は、社会保険である。
⑷ 生活保護は、社会福祉である。
⑸ 介護保険は、保健医療・公衆衛生である。
答え・解説⑴ 雇用保険は、保健医療・公衆衛生である。 →社会保険 ⑵ 医療保険は、公的扶助である。 →社会保険 ⑶ 年金は、社会保険である。 →正しい ⑷ 生活保護は、社会福祉である。 →公的扶助 ⑸ 介護保険は、保健医療・公衆衛生である。 →社会保険
問14
医療計画に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 地域保健法が根拠法である。
⑵ 治療または予防に係る事業の 5 疾病の 1 つに、高血圧症がある。
⑶ 医療の確保に必要な 5 事業の 1 つに、災害時における医療がある。
⑷ 国が策定する。
⑸ 一次医療圏を設定する。
答え・解説⑴地域保健法が根拠法である。 →医療法 ⑵ 治療または予防に係る事業の 5 疾病の 1 つに、高血圧症がある。 →5疾病(がん、脳卒中、心血管疾患、糖尿病、精神疾患) ⑶ 医療の確保に必要な 5 事業の 1 つに、災害時における医療がある。 →正しい ⑷国が策定する。 →都道府県 ⑸一次医療圏を設定する。 →二次医療圏
問15
わが国の労働者のメンタルヘルス対策に関する記述である。 誤っているのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 労働安全衛生法では、事業者は、 1 か月間の時間外労働が 80 時間を超えた 労働者に対して、その情報を通知しなければならない。
⑵ ラインケアとは、管理監督者が労働者のメンタル不調の早期発見等に努める ことである。
⑶ 各都道府県の産業保健総合支援センターは、メンタルヘルスに関する相談事 業を行っている。
⑷ 対策の基本として、労働者が自身のストレスに気づくことが重視されている。
⑸ 全ての事業所において、労働者のストレスチェックを定期的に行わなければ ならない。
答え・解説⑸全ての事業所において、労働者のストレスチェックを定期的に行わなければ ならない。 →常時50人以上の労働者を使用する事業場
問16
学校保健に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 教職員は、対象に含まれない。
⑵ 学校医が、上水道やプールなどの定期的な環境衛生検査を行う。
⑶ 学校保健委員会は、教育委員会に設置される。
⑷ 定期健康診断の項目に、栄養状態が含まれる。
⑸ 学校設置者が、学校感染症による出席停止の指示を行う。
答え・解説⑴ 教職員は、対象に含まれない。 →含まれる ⑵学校医が、上水道やプールなどの定期的な環境衛生検査を行う。 →学校薬剤師 ⑶ 学校保健委員会は、教育委員会に設置される。 →各学校 ⑷ 定期健康診断の項目に、栄養状態が含まれる。 →正しい ⑸学校設置者が、学校感染症による出席停止の指示を行う。 →学校長
問17
ヒトの細胞に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ ミトコンドリアは、ミトコンドリア独自の DNA をもつ。
⑵ ゴルジ体では、遺伝情報の翻訳が行われる。
⑶ リソソームは、たんぱく質の合成を行う。
⑷ 脂質二重膜は、リン脂質の疎水性部分が外側にある。
⑸ 細胞周期は、G 1 期→ M 期→ G 2 期→ S 期の順に進行する。
答え・解説⑴ ミトコンドリアは、ミトコンドリア独自の DNA をもつ。 →正しい ⑵ ゴルジ体では、遺伝情報の翻訳が行われる。 →たんぱく質の修飾や分泌 ⑶リソソームは、たんぱく質の合成を行う。 →リボソーム ⑷ 脂質二重膜は、リン脂質の疎水性部分が外側にある。 →親水性部分が外側と内側に、疎水性部分が中央 ⑸ 細胞周期は、G 1 期→ M 期→ G 2 期→ S 期の順に進行する。 →G1期→S期→G2期→M期
問18
アミノ酸、たんぱく質および脂質に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ トリプトファンは、分枝アミノ酸である。
⑵ b シートは、たんぱく質の三次構造である。
⑶ 飽和脂肪酸は、分子内に炭素─炭素の二重結合をもつ。
⑷ トリグリセリドは、複合脂質である。
⑸ アラキドン酸は、エイコサノイドの合成材料である。
答え・解説⑴ トリプトファンは、分枝アミノ酸である。 →芳香族 ⑵ β シートは、たんぱく質の三次構造である。 →二次構造 ⑶ 飽和脂肪酸は、分子内に炭素─炭素の二重結合をもつ。 →持たない ⑷ トリグリセリドは、複合脂質である。 →単純脂質 ⑸ アラキドン酸は、エイコサノイドの合成材料である。 →正しい
問19
生体エネルギー源と代謝に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ ヒトは、独立栄養生物である。
⑵ クレアチンリン酸は、高エネルギーリン酸化合物である。
⑶ ATP の産生は、同化の過程で起こる。
⑷ 電子伝達系では、二酸化炭素が産生される。
⑸ 脱共役たんぱく質(UCP)は、ATP の産生を促進する。
答え・解説⑴ ヒトは、独立栄養生物である。 →従属栄養生物 ⑵ クレアチンリン酸は、高エネルギーリン酸化合物である。 →正しい ⑶ ATP の産生は、同化の過程で起こる。 →異化 ⑷ 電子伝達系では、二酸化炭素が産生される。 →されない(クエン酸回路で産生される) ⑸ 脱共役たんぱく質(UCP)は、ATP の産生を促進する。 →抑制
問20
アミノ酸、糖質および脂質の代謝に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ リンゴ酸は、尿素回路の中間代謝物である。
⑵ ペントースリン酸回路は、ミトコンドリアに存在する。
⑶ グルコース─6─ホスファターゼは、筋肉に存在する。
⑷ 脂肪酸合成は、リボソームで行われる。
⑸ β 酸化は、ミトコンドリアで行われる。
答え・解説⑴ リンゴ酸は、尿素回路の中間代謝物である。 →クエン酸回路 ⑵ ペントースリン酸回路は、ミトコンドリアに存在する。 →細胞質基質 ⑶ グルコース─6─ホスファターゼは、筋肉に存在する。 →肝臓 ⑷ 脂肪酸合成は、リボソームで行われる。 →細胞質基質 ⑸ β 酸化は、ミトコンドリアで行われる。 →正しい
問21
情報伝達物質に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ アセチルコリンは、交感神経節後線維と消化管平滑筋の接合部で分泌される。
⑵ ドーパミンは、黒質の神経細胞で産生される。
⑶ 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、下垂体後葉から分泌される。
⑷ 卵胞刺激ホルモン(FSH)は、卵巣から分泌される。
⑸ アドレナリンは、副腎皮質から分泌される。
答え・解説⑴アセチルコリンは、交感神経節後線維と消化管平滑筋の接合部で分泌される。 →ノルアドレナリン ⑵ ドーパミンは、黒質の神経細胞で産生される。 →正しい ⑶ 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、下垂体後葉から分泌される。 →下垂体前葉 ⑷ 卵胞刺激ホルモン(FSH)は、卵巣から分泌される。 →下垂体から分泌され、卵巣を刺激する ⑸ アドレナリンは、副腎皮質から分泌される。 →副腎髄質
問22
疾患に伴う変化に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 発赤は、炎症の 4 徴候(Celsus の 4 徴候)に含まれる。
⑵ 乾酪壊死は、クローン病でみられる。
⑶ アポトーシスは、炎症を引き起こす。
⑷ 扁平上皮化生は、食道でみられる。
⑸ 良性腫瘍は、悪性腫瘍に比べて異型性が強い。
答え・解説⑴ 発赤は、炎症の 4 徴候(Celsus の 4 徴候)に含まれる。 →正しい ⑵ 乾酪壊死は、クローン病でみられる。 →結核など ⑶ アポトーシスは、炎症を引き起こす。 →引き起こさない ⑷扁平上皮化生は、食道でみられる。 →円柱上皮化 ⑸ 良性腫瘍は、悪性腫瘍に比べて異型性が強い。 →弱い
問23
疾患の治療に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ C 型肝炎に対する抗ウイルス療法は、原因療法である。
⑵ 急性胆のう炎に対する胆のう摘出術は、保存療法である。
⑶ 早期胃がんに対する手術療法は、対症療法である。
⑷ 輸血療法の後に、交差適合試験が実施される。
⑸ 生体腎移植は、わが国では禁止されている。
答え・解説⑴ C 型肝炎に対する抗ウイルス療法は、原因療法である。 →正しい ⑵ 急性胆のう炎に対する胆のう摘出術は、保存療法である。 →根治療法 ⑶ 早期胃がんに対する手術療法は、対症療法である。 →根治療法 ⑷ 輸血療法の後に、交差適合試験が実施される。 →前 ⑸ 生体腎移植は、わが国では禁止されている。 →も実施可能である
問24
糖尿病の合併症に関する記述である。誤っているのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 高浸透圧高血糖状態は、急性合併症である。
⑵ 糖尿病網膜症の初期にみられる自覚症状は、失明である。
⑶ 浮腫は、腎症の症状である。
⑷ 起立性低血圧は、神経障害の症状である。
⑸ 急性心筋伷塞は、大血管障害である。
答え・解説⑵ 糖尿病網膜症の初期にみられる自覚症状は、失明である。 →最終段階
問25
消化器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 胃底部は、胃体部と幽門部の間にある。
⑵ セクレチンは、胃酸分泌を促進する。
⑶ 肝洞様毛細血管(類洞)は、肝小葉と肝小葉の間を走行する。
⑷ 直接ビリルビンは、水溶性である。
⑸ a─アミラーゼは、マルトースをグルコースに分解する。
答え・解説⑴ 胃底部は、胃体部と幽門部の間にある。 →胃の上部に位置する ⑵ セクレチンは、胃酸分泌を促進する。 →抑制 ⑶肝洞様毛細血管(類洞)は、肝小葉と肝小葉の間を走行する。 →グリソン鞘 ⑷ 直接ビリルビンは、水溶性である。 →正しい ⑸a─アミラーゼは、マルトースをグルコースに分解する。 →マルターゼ
問26
上部消化管疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ わが国では、食道がんは、中部食道に比べて下部食道に多い。
⑵ 胃食道逆流症では、下部食道括約筋機能の亢進がみられる。
⑶ 早期胃がんでは、ボールマン(Borrmann)分類が用いられる。
⑷ ヘリコバクター・ピロリ菌感染は、萎縮性胃炎を起こす。
⑸ 早期ダンピング症候群は、インスリンの過剰分泌で起こる。
答え・解説⑴ わが国では、食道がんは、中部食道に比べて下部食道に多い。 →少ない ⑵ 胃食道逆流症では、下部食道括約筋機能の亢進がみられる。 →機能不全 ⑶早期胃がんでは、ボールマン(Borrmann)分類が用いられる。 →進行胃がん ⑷ ヘリコバクター・ピロリ菌感染は、萎縮性胃炎を起こす。 →正しい ⑸ 早期ダンピング症候群は、インスリンの過剰分泌で起こる。 →食後30分以内に発症し、濃度の高い食べ物が小腸に一気に流れ込むこと
問27
循環器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 僧帽弁は、 2 枚の弁尖からなる。
⑵ 3 本の冠状動脈が、大動脈から分枝する。
⑶ 心電図の P 波は、心室の興奮を示す。
⑷ 安静時の心拍出量は、成人で約 20 L/分である。
⑸ ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)は、血管を収縮させる。
答え・解説⑴ 僧帽弁は、 2 枚の弁尖からなる。 →正しい ⑵3 本の冠状動脈が、大動脈から分枝する。 →2本 ⑶ 心電図の P 波は、心室の興奮を示す。 →心房 ⑷ 安静時の心拍出量は、成人で約20L/分である。 →5~6 ⑸ ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)は、血管を収縮させる。 →拡張
問28
循環器疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 褐色細胞腫は、本態性高血圧の原因となる。
⑵ 新規発症した狭心症は、安定狭心症である。
⑶ 急性心筋伷塞では、血中クレアチンキナーゼ(CK)値が上昇する。
⑷ 下肢の閉塞性動脈硬化症は、肺塞栓のリスク因子である。
⑸ 脚気心は、ビタミン B6 欠乏で起こる。
答え・解説⑴ 褐色細胞腫は、本態性高血圧の原因となる。 →二次性高血圧 ⑵ 新規発症した狭心症は、安定狭心症である。 →急性冠症候群の可能性もある ⑶ 急性心筋伷塞では、血中クレアチンキナーゼ(CK)値が上昇する。 →正しい ⑷ 下肢の閉塞性動脈硬化症は、肺塞栓のリスク因子である。 →誤りである ⑸ 脚気心は、ビタミン B6欠乏で起こる。 →ビタミンB1
問29
腎臓の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 尿細管は、糸球体とボーマン嚢で構成される。
⑵ ヘンレ係蹄は、遠位尿細管と集合管との間に存在する。
⑶ 健常成人の 1 日当たりの糸球体濾過量は、約 1.5 L である。
⑷ クレアチニンは、糸球体で濾過される。
⑸ イヌリンは、尿細管で再吸収される。
答え・解説⑴尿細管は、糸球体とボーマン嚢で構成される。 →腎小体 ⑵ ヘンレ係蹄は、遠位尿細管と集合管との間に存在する。 →近位尿細管 ⑶ 健常成人の 1 日当たりの糸球体濾過量は、約1.5L である。 →150 ⑷ クレアチニンは、糸球体で濾過される。 →正しい ⑸ イヌリンは、尿細管で再吸収される。 →されることはない
問30
腎・尿路系疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 急性糸球体腎炎の多くは、A 群 b 溶血性連鎖球菌感染が関与する。
⑵ 血圧値は、ネフローゼ症候群の診断基準に含まれる。
⑶ 出血性ショックは、腎後性の急性腎障害(AKI)の原因になる。
⑷ 慢性腎不全では、低リン血症がみられる。
⑸ 末期腎不全の合併症に、二次性副甲状腺機能低下症がある。
答え・解説⑴ 急性糸球体腎炎の多くは、A 群 b 溶血性連鎖球菌感染が関与する。 →正しい ⑵ 血圧値は、ネフローゼ症候群の診断基準に含まれる。 →含まれない ⑶ 出血性ショックは、腎後性の急性腎障害(AKI)の原因になる。 →腎前性 ⑷ 慢性腎不全では、低リン血症がみられる。 →高リン血症 ⑸ 末期腎不全の合併症に、二次性副甲状腺機能低下症がある。 →亢進症
問31
ホルモンと内分泌疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 黄体形成ホルモン(LH)は、排卵を抑制する。
⑵ ドーパミンは、プロラクチンの分泌を抑制する。
⑶ 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)では、高ナトリウム血症がみら れる。
⑷ 先端巨大症では、血中成長ホルモン値が低値である。
⑸ クッシング病では、血中副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)値が低下する。
答え・解説⑴ 黄体形成ホルモン(LH)は、排卵を抑制する。 →誘発 ⑵ ドーパミンは、プロラクチンの分泌を抑制する。 →正しい ⑶ 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)では、高ナトリウム血症がみら れる。 →低ナトリウム血症 ⑷ 先端巨大症では、血中成長ホルモン値が低値である。 →高置 ⑸ クッシング病では、血中副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)値が低下する。 →上昇
問32
神経系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 飲水中枢は、視床にある。
⑵ 橋は、中脳と延髄の間にある。
⑶ 錐体路の神経線維の多くは、胸髄で交伹する。
⑷ 顔面神経は、舌の運動を支配する。
⑸ 交感神経の興奮は、瞳孔を縮小させる。
答え・解説⑴ 飲水中枢は、視床にある。 →視床下部 ⑵ 橋は、中脳と延髄の間にある。 →正しい ⑶ 錐体路の神経線維の多くは、胸髄で交伹する。 →延髄 ⑷顔面神経は、舌の運動を支配する。 →舌下神経 ⑸ 交感神経の興奮は、瞳孔を縮小させる。 →散大
問33
呼吸器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 声帯は、咽頭にある。
⑵ Ⅰ型肺胞細胞は、肺サーファクタントを産生する。
⑶ 動脈血二酸化炭素分圧は、パルスオキシメータで測定する。
⑷ 機能的残気量は、残気量と予備呼気量の和である。
⑸ ヘモグロビンの酸素解離曲線は、pH が上昇すると右方向に移動する。
答え・解説⑴ 声帯は、咽頭にある。 →喉頭 ⑵Ⅰ型肺胞細胞は、肺サーファクタントを産生する。 →Ⅱ型 ⑶動脈血二酸化炭素分圧は、パルスオキシメータで測定する。 →動脈血酸素飽和度 ⑷ 機能的残気量は、残気量と予備呼気量の和である。 →正しい ⑸ ヘモグロビンの酸素解離曲線は、pH が上昇すると右方向に移動する。 →左方向
問34
呼吸器疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ COPD では、呼気時に口すぼめ呼吸がみられる。
⑵ 重度に進行した COPD では、呼吸性アルカローシスがみられる。
⑶ アトピー型の気管支喘息は、成人以降に発症することが多い。
⑷ 気管支喘息の治療には、b 遮断薬を用いる。
⑸ 間質性肺炎では、閉塞性障害がみられる。
答え・解説⑴ COPD では、呼気時に口すぼめ呼吸がみられる。 →正しい ⑵ 重度に進行した COPD では、呼吸性アルカローシスがみられる。 →アシドーシス ⑶ アトピー型の気管支喘息は、成人以降に発症することが多い。 →小児期 ⑷ 気管支喘息の治療には、β 遮断薬を用いる。 →用いらない ⑸ 間質性肺炎では、閉塞性障害がみられる。 →拘束性障害
問35
運動器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 骨の主な有機質成分は、ケラチンである。
⑵ 骨吸収は、骨芽細胞によって行われる。
⑶ 関節液は、ヒアルロン酸を含む。
⑷ 骨格筋のうち、速筋は遅筋に比べてミオグロビンを多く含む。
⑸ 筋原線維の主な構成成分は、コラーゲンである。
答え・解説⑴ 骨の主な有機質成分は、ケラチンである。 →コラーゲン ⑵ 骨吸収は、骨芽細胞によって行われる。 →破骨細胞 ⑶ 関節液は、ヒアルロン酸を含む。 →正しい ⑷ 骨格筋のうち、速筋は遅筋に比べてミオグロビンを多く含む。 →遅筋、速筋 ⑸ 筋原線維の主な構成成分は、コラーゲンである。 →アクチンとミオシン
問36
運動器疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 原発性骨粗鬆症は、脆弱性骨折がない場合には、骨密度が若年成人平均値 (YAM)の 80% 以下で診断される。
⑵ 骨軟化症では、血清カルシウム値は基準範囲内である。
⑶ 変形性関節症の早期治療は、手術療法を基本とする。
⑷ 栄養不良に伴うサルコペニアは、一次性サルコペニアである。
⑸ ロコモティブシンドロームの判定には、「 2 ステップテスト」が用いられる。
答え・解説⑴ 原発性骨粗鬆症は、脆弱性骨折がない場合には、骨密度が若年成人平均値 (YAM)の80% 以下で診断される。 →70%以下 ⑵ 骨軟化症では、血清カルシウム値は基準範囲内である。 →基準範囲より低下する ⑶ 変形性関節症の早期治療は、手術療法を基本とする。 →運動療法 ⑷ 栄養不良に伴うサルコペニアは、一次性サルコペニアである。 →二次性サルコペニア ⑸ ロコモティブシンドロームの判定には、「 2 ステップテスト」が用いられる。 →正しい
問37
生殖器の構造・機能および生殖器疾患に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 精巣のセルトリ細胞は、ウォルフ管を発育させる物質を分泌する。
⑵ PSA は、卵巣がんの腫瘍マーカーである。
⑶ 閉経後の乳がんのリスク因子に、肥満がある。
⑷ 子宮筋腫は、エストロゲン非依存性疾患である。
⑸ 子宮頸がんの原因で最も多いのは、性器クラミジア感染である。
答え・解説⑴ 精巣のセルトリ細胞は、ウォルフ管を発育させる物質を分泌する。 →ライディッヒ細胞 ⑵ PSA は、卵巣がんの腫瘍マーカーである。 →前立腺がん ⑶ 閉経後の乳がんのリスク因子に、肥満がある。 →正しい ⑷ 子宮筋腫は、エストロゲン非依存性疾患である。 →依存性疾患 ⑸ 子宮頸がんの原因で最も多いのは、性器クラミジア感染である。 →ヒトパピローマウイルス(HPV)
問38
貧血に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 鉄欠乏性貧血では、出血傾向がみられる。
⑵ 悪性貧血では、内因子の作用が増強している。
⑶ 再生不良性貧血では、白血球数が増加する。
⑷ 溶血性貧血では、黄疸がみられる。
⑸ 腎性貧血では、血中エリスロポエチン値が上昇する。
答え・解説⑴鉄欠乏性貧血では、出血傾向がみられる。 →溶血性貧血 ⑵ 悪性貧血では、内因子の作用が増強している。 →減少 ⑶ 再生不良性貧血では、白血球数が増加する。 →減少 ⑷ 溶血性貧血では、黄疸がみられる。 →正しい ⑸ 腎性貧血では、血中エリスロポエチン値が上昇する。 →低下
問39
血液疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 喫煙者では、ヘモグロビン濃度が低下する。
⑵ 血友病では、プロトロンビン時間が短縮する。
⑶ 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)には、ヘリコバクター・ピロリ菌感染が関与する。
⑷ 播種性血管内凝固症候群(DIC)では、フィブリン分解産物(FDP)が減少する。
⑸ 急性白血病では、赤血球数が増加する。
答え・解説⑴ 喫煙者では、ヘモグロビン濃度が低下する。 →上昇 ⑵ 血友病では、プロトロンビン時間が短縮する。 →は正常である ⑶ 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)には、ヘリコバクター・ピロリ菌感染が関与する。 →正しい ⑷ 播種性血管内凝固症候群(DIC)では、フィブリン分解産物(FDP)が減少する。 →増加 ⑸ 急性白血病では、赤血球数が増加する。 →低下
問40
免疫グロブリンに関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ IgA は、胎盤を通過する。
⑵ IgD は、免疫グロブリンの中で分子量が最も大きい。
⑶ IgE は、Ⅰ型アレルギー反応に関わる。
⑷ IgG は、肥満細胞で産生される。
⑸ IgM は、自然免疫に関わる。
答え・解説⑴IgAは、胎盤を通過する。 →IgG ⑵IgDは、免疫グロブリンの中で分子量が最も大きい。 →IgM ⑶ IgE は、Ⅰ型アレルギー反応に関わる。 →正しい ⑷ IgG は、肥満細胞で産生される。 →プラズマ細胞 ⑸ IgM は、自然免疫に関わる。 →獲得免疫
問41
免疫・アレルギー疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 乳児の食物アレルギーの原因は、そばが最も多い。
⑵ 全身性エリテマトーデスは、男性に多い。
⑶ 関節リウマチでは、蝶形紅斑がみられる。
⑷ 強皮症では、レイノー現象がみられる。
⑸ シェーグレン症候群では、唾液分泌が増加する。
答え・解説⑴ 乳児の食物アレルギーの原因は、そばが最も多い。 →牛乳(乳児用粉ミルク) ⑵ 全身性エリテマトーデスは、男性に多い。 →女性 ⑶関節リウマチでは、蝶形紅斑がみられる。 →全身性エリテマトーデス ⑷ 強皮症では、レイノー現象がみられる。 →正しい ⑸ シェーグレン症候群では、唾液分泌が増加する。 →減少
問42
感染症に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 不顕性感染は、病原性の低い病原体による感染をいう。
⑵ E 型肝炎は、イノシシ肉の生食で起こる。
⑶ デング熱は、新興感染症である。
⑷ オウム病の病原体は、リケッチアである。
⑸ 梅毒の病原体は、クラミジアである。
答え・解説⑴ 不顕性感染は、病原性の低い病原体による感染をいう。 →病原体の病原性の強弱に関わらず発生する可能性がある ⑵ E 型肝炎は、イノシシ肉の生食で起こる。 →正しい ⑶ デング熱は、新興感染症である。 →再興感染症 ⑷ オウム病の病原体は、リケッチアである。 →クラミジア ⑸ 梅毒の病原体は、クラミジアである。 →スピロヘータ
問43
大豆および大豆加工品に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 大豆の吸水速度は、小豆よりも遅い。
⑵ 大豆たんぱく質の第一制限アミノ酸は、リシンである。
⑶ 大豆油に含まれる主な脂肪酸は、リノール酸である。
⑷ 大豆のレクチンは、乳化剤として利用されている。
⑸ 濃縮大豆たんぱく質のたんぱく質含量は、分離大豆たんぱく質より多い。
答え・解説⑴ 大豆の吸水速度は、小豆よりも遅い。 →早い ⑵ 大豆たんぱく質の第一制限アミノ酸は、リシンである。 →誤りである(制限アミノ酸はない) ⑶ 大豆油に含まれる主な脂肪酸は、リノール酸である。 →正しい ⑷ 大豆のレクチンは、乳化剤として利用されている。 →レシチン ⑸ 濃縮大豆たんぱく質のたんぱく質含量は、分離大豆たんぱく質より多い。 →少ない
問44
果実類に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ バナナは、追熟に伴いでんぷんが増加する。
⑵ 日本なしの石細胞は、リグニンを多く含む。
⑶ りんごの主な多糖類は、アガロペクチンである。
⑷ 赤肉種のメロンの主な色素は、アントシアニンである。
⑸ アボカドは、不飽和脂肪酸より飽和脂肪酸を多く含む。
答え・解説⑴ バナナは、追熟に伴いでんぷんが増加する。 →減少 ⑵ 日本なしの石細胞は、リグニンを多く含む。 →正しい ⑶ りんごの主な多糖類は、アガロペクチンである。 →ペクチン ⑷ 赤肉種のメロンの主な色素は、アントシアニンである。 →β-カロテン ⑸ アボカドは、不飽和脂肪酸より飽和脂肪酸を多く含む。 →飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸
問45
鶏卵に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ ハウユニットは、濃厚卵白の高さを直径で除して算出する。
⑵ 完全に凝固する温度は、卵白より卵黄の方が高い。
⑶ 卵黄は、ビタミン C を多く含む。
⑷ 卵黄のたんぱく質の大部分は、脂質と結合したリポたんぱく質である。
⑸ リゾチームは、鉄結合性のたんぱく質である。
答え・解説⑴ ハウユニットは、濃厚卵白の高さを直径で除して算出する。 →から ⑵ 完全に凝固する温度は、卵白より卵黄の方が高い。 →卵黄、卵白 ⑶ 卵黄は、ビタミン C を多く含む。 →含まない ⑷ 卵黄のたんぱく質の大部分は、脂質と結合したリポたんぱく質である。 →正しい ⑸ リゾチームは、鉄結合性のたんぱく質である。 →溶菌作用を持つ
問46
調味料に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ グラニュー糖の甘味度は、温度が低くなるほど高くなる。
⑵ 減塩しょうゆの食塩濃度は、約 16% である。
⑶ 醸造酢は、酢酸を水で希釈して調味したものである。
⑷ みその麹歩合は、大豆量から麹量を差し引いた値である。
⑸ 5′ ─グアニル酸ナトリウムは、核酸系のうま味物質である。
答え・解説⑴ グラニュー糖の甘味度は、温度が低くなるほど高くなる。 →によって変化しない ⑵ 減塩しょうゆの食塩濃度は、約 16%である。 →9%以下 ⑶ 醸造酢は、酢酸を水で希釈して調味したものである。 →発酵によって作られる ⑷ みその麹歩合は、大豆量から麹量を差し引いた値である。 →大豆に対する麹の割合を表す ⑸ 5' ─グアニル酸ナトリウムは、核酸系のうま味物質である。 →正しい
問47
食品に含まれるビタミン及びプロビタミンに関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ エルゴステロールは、紫外線によりコレカルシフェロールに変換される。
⑵ L─デヒドロアスコルビン酸は、抗酸化作用をもつ。
⑶ シアノコバラミンは、分子内に銅を含む。
⑷ b─カロテンは、水溶性の色素である。
⑸ リボフラビンは、紫外線に対して不安定である。
答え・解説⑴ エルゴステロールは、紫外線によりコレカルシフェロールに変換される。 →エルゴカルシフェロール ⑵ L─デヒドロアスコルビン酸は、抗酸化作用をもつ。 →持たない ⑶ シアノコバラミンは、分子内に銅を含む。 →コバルト ⑷ b─カロテンは、水溶性の色素である。 →脂溶性 ⑸ リボフラビンは、紫外線に対して不安定である。 →正しい
問48
牛乳に含まれる主な炭水化物の構造式として、最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
答え・解説(3) 牛乳に含まれる主な炭水化物はラクトースであり、ラクトースはグルコースとがラクトースが結合した二糖類である
まとめ
この記事では、【スマホで勉強】管理栄養士試験の過去問出題│第38回│2024年│午前の部前半をお伝えしました。
他にも解いてみたい過去問があれば、
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次回の【スマホで勉強】管理栄養士試験の過去問出題│第38回│2024年│午前の部後半も勉強される方は、
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